私たちは、社会的生活を営む限り他人はもちろん微生物とも無縁では生きていけません。人間とよい共存関係にあるものから深刻な感染症を引き起こすものまで、微生物の人間に対する影響もさまざまです。感染症について冷静に、なおかつ科学的な見地から「正しく恐れる」ために、公衆衛生学の研究者である伊与亨先生に、水まわりにおける生き物と人の健康との関わりについてお話をうかがいました。
北里大学医療衛生学部健康科学科講師、日本水処理生物学会編集委員、空気調和・衛生工学会編集委員、2007年環境省環境技術実証モデル事業「山岳トイレ技術分野」技術実証委員会 委員長、「実践 チーム医療論」、「水とごみの環境問題」などの著書を持ち、その他雑誌などに多数寄稿され、水処理や微生物に関する衛生的知見を広めることに尽力している。
*ご所属は掲載当時のものです。