温水洗浄便座の一般世帯での普及率は約80%となり、
100世帯当たりの保有数量は100台を突破しています。
今後の買い替え需要の増加により、省エネ・節水性能に優れた製品に置き換わることで、
さらなるCO2削減が期待できます。
※グラフは一般世帯の普及率、保有状況
(一般世帯:全国の一般世帯のうち外国人・学生・施設等入居世帯、世帯人員が一人の単身世帯を除く世帯)
※普及率:所有している世帯数の割合
※保有数量:100世帯当りの保有数
※出典:内閣府 消費動向調査
温水洗浄便座は、1967年に伊奈製陶(現:LIXIL)が国産初の温水洗浄便座付洋風便器「サニタリーナ 61」の発売を開始、以後、国民の清潔志向の高まりや、消費者ニーズに対応した機能性・快適性の向上も相まって、徐々に普及しています。
温水洗浄便座の普及率は、2016年3月に80%を超え、トイレの水洗化を終えた一般家庭には、ほぼ普及したと推測されます。
温水洗浄便座は、一般家庭に限らず、オフィスビルや商業施設、ホテル、鉄道、駅舎、2010年代には旅客機といったパブリック用途にも採用されるようになり、現在では日本人にとって必需品といわれるまで生活に密着した衛生機器となっています。
国内における出荷台数は、近年の長期使用における製品安全の観点からも、買い替え需要が増加しており、省エネ・節水性能等に優れた製品に置き換わることにより、さらなるCO2削減への貢献も大いに期待されます。
また、2012年には歴史的価値が認められ、新しいトイレ習慣を創造し国民生活に対して貢献した機械として、家庭で使用される機械としては初めて、一般社団法人 日本機械学会の「機械遺産」としても認定されました。