秋から冬に向かう頃、目立つのが「ノロウイルス」の集団発生(アウトブレイク)報道です。一次感染源として牡蠣の生食にリスクがあることは一般的に知られていますが、流行の要因は学校給食や仕出し弁当などの調理中の二次汚染。家庭内でもトイレなどで家族間に感染するという報道も繰り返されています。感染症の予防と消毒・滅菌に関する日本の権威のお一人である尾家重治先生に、予防対策についてお話をうかがいました。
山陽小野田市立山口東京理科大学薬学部教授、東京医療保健大学大学院客員教授。
一般社団法人日本環境感染学会総会2012年度大会長。
専門は院内感染の原因究明や、病院内の衛生管理。
『消毒と滅菌のガイドライン』『病棟で使える消毒・滅菌ブック』『消毒薬の選び方・使い方』などの著書をもち、医学会や厚生省等行政機関のガイドライン制作等に尽力している。