トイレのお手入れ

トイレのお掃除方法

トイレを美しく保ち、長持ちさせるために毎日のお手入れが大事です。
トイレ掃除の際は、トイレ内を十分換気するようにしましょう。
「お掃除をらくにする」新技術は、下記のページでご覧いただけます。
⇒お掃除らくらく新技術(「お掃除をらくにする」新技術の一例をご紹介しています)

大便器・温水洗浄便座のお掃除方法

(パブリック施設向け)

不特定多数の方が利用される公共建築物のトイレにも温水洗浄便座の設置が増えてきています。

一般社団法人 日本レストルーム工業会では、公益社団法人全国ビルメンテナンス協会と共同で、ビルメンテナンスに携わっておられる方向けに公共建築物のトイレに設置されている大便器・温水洗浄便座を対象とした清掃マニュアルを作成いたしました。

マニュアルは公益社団法人全国ビルメンテナンス協会のホームページからダウンロードできます。また、こちらでは動画による清掃方法もご覧いただけます。

⇒全国ビルメンテナンス協会「大便器・温水洗浄便座清掃マニュアル」ページへのリンク

※こちらのマニュアルは清掃事業者様向けのため、ご家庭でのお掃除ではお薦めしていない内容が含まれています。ご家庭でのお掃除については「大便器・温水洗浄便座のお掃除方法(住宅向け)」の内容をご覧ください。

日常清掃・定期清掃

マニュアルに掲載されたトイレ清掃(日常清掃・定期清掃)の手順をご紹介します。
温水洗浄便座のメーカーは複数あり、機種により清掃のための洗浄ノズルの出し・戻し方法や温水洗浄便座の脱着方法が異なります。清掃にあたっては、必ず当該機種の取扱説明書をご確認のうえ操作ください。
⇒各社取扱説明書・相談窓口

ご準備と清掃のポイント

・はじめに、指示に従って防護具を着用ください。

・洗剤拭き用、洗剤拭き後の仕上げ水拭き用、水拭き用、ノズル水拭き用に色分けされた4枚の
 マイクロファイバークロスを使い分けて清掃する。

・洗剤拭き、水拭き等各々その作業においては原則として「きれいな箇所」から「汚れた箇所」へと
 一方向拭きで清掃する。

・マイクロファイバークロスの拭き取り面が汚れたら、拭き取り箇所が変わるタイミングで
 新たな面に替えて作業する。

日常清掃 清掃手順とポイント動画

・各製品の取扱説明書に従い必要に応じて電源プラグを抜いて清掃を行う。

ポイント動画で温水洗浄便座の清掃作業をご覧ください。

※試験会場を想定した場所で撮影した動画です。
 実際のトイレ清掃では、各施設の状況に応じて行ってください。

ノズルを出し、ノズルに手を添えて「ノズル水拭き用マイクロファイバークロス(緑)」でノズル全体を清拭する。その後、ノズルを戻す。

便器ボウル部の清掃用ブラシでノズルを清掃しない。

② 便器のボウル(便鉢)清掃

便器ボウル(便鉢)内で、柄付きスポンジのスポンジ部分に洗剤を含ませて、スポンジ部分全体に洗剤がいきわたるようにしてから、ボウル内全体を均一に洗浄する。

便器用洗剤は3 分以内に流す。
洗剤から発生するガスが器具内部に入り込み、部品が腐食や劣化し、感電、火災の原因となる。

洗剤の使い方に注意しましょう

洗剤の選択ミスや誤った使い方、便器鉢内に洗剤の放置は、洗剤から発生するガスにより金属部品が腐食・劣化し、 発煙・発火などの原因となります。使用できる洗剤でも直接かけてしまうと発煙・発火などの原因となります。

③ 便座の裏面,ケース下部,便器リム・側面の清掃

上げた便座の裏面、便座本体ケース下部、便器リム部、便器側面を適度な濃度に水で希釈された中性洗剤を含ませかたく絞った「洗剤拭き用マイクロファイバークロス(赤)」で清拭する。

洗剤拭きした箇所をかたく絞った「洗剤拭き後の仕上げ水拭き用マイクロファイバークロス( 黄)」で水拭きして仕上げる。(洗剤の残留成分を除去)

④ 便座表面,ケース上部,操作部などの清掃

手袋交換または非着用(素手)にて以下の順番にかたく絞った「水拭き用マイクロファイバークロス(白)」で水拭きする。
1. 便座表面
2. 便ふた(裏、表)、便座本体ケース上部
3. 温水洗浄便座の操作部
 (便器洗浄スイッチ、リモコン含む)
4. タンク上面、側面、前面および便座本体間
 (タンク式便器の場合)

定期清掃 清掃手順とポイント動画

・各製品の取扱説明書に従い必要に応じて電源プラグを抜いて清掃を行う。

ポイント動画で温水洗浄便座の清掃作業をご覧ください。

※試験会場を想定した場所で撮影した動画です。
 実際のトイレ清掃では、各施設の状況に応じて行ってください。

① 電源プラグを抜く

運転ランプの点灯を確認し電源プラグを抜く。

※手袋が濡れている場合は、事前に必ず拭く。

温水洗浄便座を、所定の操作方法で便器から取り外す。

※製品毎の操作方法は事前に温水洗浄便座の取扱説明書等で確認する。

③ 便座本体底面,便座接続部の清掃

便器上面の便座接続部を適度な濃度に水で希釈された中性洗剤を含ませかたく絞った「洗剤拭き用マイクロファイバークロス(赤)」で清拭する。便座本体を立て、便座本体底面を清拭する。

洗剤拭きした箇所をかたく絞った「洗剤拭き後の仕上げ水拭き用マイクロファイバークロス(黄)」で水拭きして仕上げる。(洗剤の残留成分を除去)

④ 脱臭フィルターの清掃

脱臭フィルターを取り出し、「洗剤拭き後の仕上げ水拭き用マイクロファイバークロス(黄)」で拭き上げる。

⑤ 温水洗浄便座をもとに戻す

温水洗浄便座を所定の操作方法で、もとに戻す。

※製品毎の操作方法は事前に温水洗浄便座の取扱説明書等で確認する。
※装着不備は破損や転倒事故につながるため念入りに行なう。

⑥ 電源プラグを差込む

※手袋が濡れている場合は、事前に必ず拭く。

電源プラグを差込み、運転ランプの点灯を確認する。

⑦ 定期清掃のあとで日常清掃を行う場合

⇒日常清掃 清掃手順とポイント動画へ

ビルクリーニング科 実技訓練

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ポイント動画は、「2 級ビルクリーニング科実技訓練」 DVD 教材を二次利用して編集したものです。
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