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節水に関する生活者意識調査 (2015年12月 追跡調査)

2008年に実施した同調査に対する追跡調査を行いました。
前回調査は家庭の主婦を対象に行っていますが、今回は男性についても調査を行いました。

POINT
  • 6L以下の節水トイレを使用している割合は増加しつつある一方、6L以下の節水トイレが現在主流であることを知っている人の割合は低い。
  • 6L以下の節水トイレへの買い替え意向年数は設置後10年を超えると高くなる。

調査概要
・調査名:トイレに関するアンケート
・調査方法:WEBモニターによるアンケート調査
・調査対象者:全国の30~69歳の既婚女性・男性
・実施期間:2015年12月
・回収サンプル数:女性1,032人 男性1,032人
・調査機関:株式会社マクロミル

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調査結果

1.家庭内でもっとも水が使われていると認識しているのは「お風呂」で変わらず

家庭内で最も多く水が使われていると認識する場所は、「お風呂」が突出しており前回調査結果と同じ。
次いで、「キッチン」「トイレ」の順となっているのも前回調査と同じ。
「トイレ」の回答は前回調査では5%(女性のみ)程度だったが、今回は約11%(女性11%・男性12%)と増加している。

2.家庭で節水を意識する場所は女性では「キッチン」男性では「お風呂」が1位

家庭内で節水を意識している場所は女性では「キッチン」、男性では「お風呂」がいちばん多くなっているが、女性の「お風呂」という回答は僅差で2位となっており、男女ともに「お風呂」に対する節水意識が高くなっている。
「トイレ」は、洗面所に次いで4位の28%(女性27%・男性28%)となっており、前回調査の順位と同じだが回答割合が若干低くなっている。
回答割合が低くなっているのは「お風呂」「キッチン」「洗面所」も同様で、「意識しない」が16%(女性12%・男性20%)と増加している(前回調査では女性5%)。
全体として使用者の節水意識の低下が懸念される結果となっている。

3.トイレでの具体的な節水方法は「大小区別し洗浄している」で変わらず

トイレでの具体的な節水方法は「大小区別して洗浄している」が54%(女性50%・男性59%)と突出しており、前回調査と同じ。ただし回答割合は前回調査69%(女性のみ)と比べ低くなっている。
「タンク内にPETボトルなどを入れている」という回答も、10%(女性8%・男性13%)と前回調査の34%(女性のみ)に比べ大きく減少している。
「節水はしていない」は、32%(女性36%・男性27%)となっている。

≪注意!≫

「タンク内にペットボトル等を入れる」ことは所定量の水が流れなくなり、配管が詰まる原因になるため、お止め下さい。

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4.使用しているトイレの洗浄水量を「知っている」人は微増

現在使用しているトイレの洗浄水量を「知っている」人は、20%(女性14%・男性27%)で、前回調査の10%(女性のみ)より微増。女性より男性の方が「知っている」割合が高い。

5.6L以下の節水トイレを使用している割合が4割

現在使用しているトイレの洗浄水量を「知っている」人では、「6L」「6L未満」の合計が40%(女性46.5%・男性37%)。8Lも加えた「8L以下」では65%(女性69%・男性62%)となり、前回調査の「8L」「8L未満」合計45%(女性のみ)に比べて大きく節水化が進行している。
≪注釈≫
洗浄水量を「知っている」人(意識の高い人)のみを対象としているため、当工業会の節水トイレ普及率推計23%(2015年)より高くなっていると推定される。

6.洗浄水量が6L以下の節水トイレが主流であることを「知っている」のは2割程度

洗浄水量が6L以下の節水トイレが主流であることを「知っている」のは、22%(女性19%・男性25%)と前回調査16%(女性のみ)より微増しているものの、節水トイレの普及状況に比べて認知は進んでいない。
普及促進のためには、継続して認知を高めるための施策が必要。

7.洗浄水量が6L以下の節水トイレに「買い替えたい」が「買い替えたくない」の2倍

洗浄水量が6L以下の節水トイレに「買い替えたい」が28%(女性29%・男性27%)で、「買い替えたくない」の14%(女性14%・男性14%)の2倍。
前回調査(女性のみ)では「どちらともいえない」の選択肢が無かったため単純には比較できないが、半々の回答であった。

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8.洗浄水量が6L以下の節水トイレに「買い替えたい」は10年以上使っている人から増加

現在お使いのトイレを設置後の年数別に見ると、10年未満では「買い替えたい」が「買い替えたくない」を若干上回る程度なのに比べ、10年以上では買い替えへの意向が明らかに高くなっている。

9.洗浄水量が6L以下の節水トイレに「買い替えたくない」理由

「買い替えたくない」と答えた人を対象に理由を聞きました。「賃貸住宅だから、等」の住宅事情によるものが最も多く、次いで「すでに節水トイレだから・まだ新しいから」など最近節水トイレに買い替えたという人が多くなっている。
「値段が高い」「取替えに費用がかかるから」がそれに次いでいるが、少数ながら「詰まりやすいと思うから」「費用対効果に疑問があるから」との回答もあった。

10.節水がCO2削減につながることを、「知っている」のは3割程度

節水がCO2削減につながることを「知っている」のは、31%(女性30%・男性33%)と、前回調査の52%(女性のみ)から、大幅に低下している。
温暖化防止・CO2削減が話題になることが多かった前回調査時に比べ、社会的な環境配慮が常態化した反面、節水意識が低くなっている傾向も考え合わせると使用者の環境に対する意識低下が懸念される。

前回調査:節水に関する意識調査結果(2008年9月)

ローシルエット便器に関する意識調査結果

POINT
  • ローシルエット便器・タンクレストイレに「魅力を感じる」「採用したい」共に半数を上回る
  • 最も魅力を感じるポイントは、女性では「清掃性」男性では「コンパクト性」
  • 魅力を感じない理由のトップは「手洗ができない」

調査概要
・調査名:トイレに関するアンケート
・調査方法:WEBモニターによるアンケート調査
・調査対象者:全国の30~69歳の既婚女性・男性
・実施期間:2015年12月
・回収サンプル数:女性1,032人 男性1,032人
・調査機関:株式会社マクロミル

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調査結果

1.ローシルエット便器・タンクレストイレに「魅力を感じる」は半数を上回る

ローシルエット便器・タンクレストイレに「魅力を感じる」は、58%(女性61%・男性55%)で、半数以上が「魅力を感じる」としている。
一方、「魅力を感じない」は3%(女性2%・男性3%)で、極めて少ない。

2.ローシルエット便器・タンクレストイレを「採用したい」も半数を上回る

新築やトイレリフォームを行うとしたら、ローシルエット便器・タンクレストイレを「採用したい」が、 56%(女性58%・男性54%)と、「魅力を感じる」より若干下回るが、ほぼ同程度に採用意向が伺える。

3.魅力を感じるポイント、女性では「掃除がしやすい」、男性では「コンパクトで広く使える」がトップ

女性では「掃除がしやすい」が68%と1位、男性の回答43%に比べ女性では清掃性の良さが最も評価されている。
一方、男性の1位は「コンパクトで広く使える」が54%となっており、これは女性においても2位(55%)で、回答割合はほぼ同じである。コンパクト性は男女共に評価されている。

4.魅力を感じない理由、「手洗ができない」がトップ

ローシルエット便器・タンクレストイレに「魅力を感じない」と回答した人を対象に、その理由を聞きました。その結果によると「手洗ができない」が最も多く57人中13人が、そのように回答しています。手洗付ロータンクの根強い人気が伺えると共に、背景にはトイレの狭さや節水意識も伺うことができる。 一方、「座面が低い」という理由も5人あり、ローシルエット便器=座面も低い便器という誤解があることに気付かされる。

ローシルエット便器

メーカー名 ジャニス工業 TOTO パナソニック LIXIL
外観 キュアーズ(ジャニス工業) ネオレスト(TOTO) アラウーノ(パナソニック) サティス(LIXIL)
商品名 キュアーズ ネオレスト アラウーノ サティス