ポイント1
年間の消費電力量が小さいほど、目安となる年間電気料金が安くなります。
※年間消費電力量とは、温水洗浄便座を家庭での平均的な方法で使用したときの1年間に消費する電力量です。
温水洗浄便座とは、「温水でおしりを洗浄する機能を有した便座」のことです。
温水洗浄便座の普及率は2016年3月に80%を超え、多くのご家庭で使用されています。省エネ性能に優れた温水洗浄便座は、電気料金がおトクになるだけでなくCO2削減にも繋がります。
ここでは、温水洗浄便座の省エネと上手な選び方・使い方について紹介します。
年間の消費電力量が小さいほど、目安となる年間電気料金が安くなります。
※年間消費電力量とは、温水洗浄便座を家庭での平均的な方法で使用したときの1年間に消費する電力量です。
星(★)の数の多いものを選びましょう。
(貯湯式の場合)との温水洗浄便座の年間消費電力量と年間電気料金の比較
製品A |
多段階評価点 2.5 |
年間消費電力量 135kWh/年 |
年間電気料金 4,190円 |
---|---|---|---|
製品B |
多段階評価点 2.0 |
年間消費電力量 183kWh/年 |
年間電気料金 5,670円 |
(瞬間式の場合)★★★★★との温水洗浄便座の年間消費電力量と年間電気料金の比較
製品C ★★★★★ |
多段階評価点 5.0 |
年間消費電力量 58kWh/年 |
年間電気料金 1,800円 |
---|---|---|---|
製品D |
多段階評価点 2.6 |
年間消費電力量 128kWh/年 |
年間電気料金 3,970円 |
※出典:経済産業省 資源エネルギー庁 「省エネ性能カタログ2023年版」の年間消費電力量に基づき、新電力料金目安単価を31円/kWh(税込)として試算しています。
(電力会社ならびにご家庭の使用電力によって異なります。)
さまざまな節電機能も製品を選定するポイント
■進化した温水洗浄便座の省エネ技術
節電制御 | タイマー節電 | 一定時間暖房便座や温水タンクへの通電を停止します。 就寝前や外出前にタイマー節電すると、電気料金がぐんと節約できます。 |
---|---|---|
自動節電 | ー学習機能で節電ー トイレをあまり使用していない時間帯を見つけて、自動で温度を下げて節電します。 |
|
便ふた自動開閉 | 便器に近づくと、センサーが検知して便ふたが自動で開き、離れると閉じることで、閉め忘れがなくなり、暖房便座の保温性が高まるため、節電に効果的です。 | |
瞬間式(温水) | おしり洗浄やビデ洗浄を使うときのみ、水を温めるため、保温する必要がなく節電に効果的です。 | |
瞬間暖房便座 | トイレを使用していないときの便座保温の電力を節電。 | |
便座に沿った便ふた形状 | 便座側面からの放熱を防止 | |
本体部を覆う便ふた | 便座と本体の隙間からの放熱を防止 |
『省エネ法』は、正式には「エネルギーの使用の合理化に関する法律」といい、石油危機を契機に1979年に制定されました。この法律は、内外におけるエネルギーをめぐる経済的社会的環境に応じた燃料資源の有効利用と確保のため、工場、輸送、建築物及び機械器具についてのエネルギーの使用の合理化に関する所要の措置等を講じ、国民経済の健全な発展に寄与することを目的とします。
「エネルギー消費機器のうち省エネ法で指定するもの(特定機器という)の省エネルギー基準を、各々の機器において、基準設定時に商品化されている製品のうち最も省エネ性能が優れている機器の性能以上に設定する」というものです。1998年(平成10年)の省エネ法の改正で、特に民生・運輸部門のエネルギー消費の増加を抑えるため、エネルギーを多く使用する機器毎に省エネルギー性能の向上を促すための目標基準(「トップランナー基準」)が設けられました。
■温水洗浄便座(電気便座)のトップランナー基準
(1)目標年度 2012年度(平成24年度)※現在も継続中
(2)目標基準値
区分名 | 洗浄機能の有無 | 貯湯タンクの有無 | 目標基準値 (kWh/年) |
---|---|---|---|
A | 暖房便座(洗浄機能無し) | - | 141 |
B | 温水洗浄便座(洗浄機能有り) | 貯湯式(貯湯タンク有り) | 183 |
C | 瞬間式(貯湯タンク無し) | 135 |
年間消費電力量・省エネ基準達成率は、2012年度基準に基づく測定です。
消費電力量は、季節によって異なることから、「年間あたり」の値にしています。
実際にお使いになる時の消費電力量は、周囲温度や機器の温度設定、節電機能など、使い方によって変化しますので、あくまでも目安としてご覧ください。
温水洗浄便座、エアコン、テレビ、電気冷蔵庫、電気冷凍庫、照明器具については、機器単体のエネルギー消費量が大きく、製品ごとの省エネ性能の差が大きいことから、省エネルギーラベル及び年間の目安電気料金に加え、多段階評価制度を組み合わせた統一省エネラベルによる表示が定められています。
エネルギー消費量の増大や地球温暖化にストップをかけるためには、一人ひとりが問題意識を持ち、省エネを実行することが大切です。一人では省エネ効果が少ないように思えますが、全世帯で省エネすれば、大きな効果が得られます。
エネルギーを効率的に使って、かしこくシンプルな省エネ型ライフスタイルを心がけましょう。